座談セッション

「日本に家族療法が登場してきた時」

9月16日(土)16時20分から17時50分

登壇者
野村直樹(名古屋市立大学)
遊佐安一郎(長谷川メンタルヘルス研究所)
渋沢田鶴子(麻布ウェルネス)
福山和女(ルーテル学院大学)
座長
楢林理一郎(湖南クリニック)、中村伸一(中村心理療法研究室)

1984年に設立された本学会は、今年で40年目の節目を迎えた。設立時、いち早く本学会に集い中心メンバーとして活躍された先輩会員諸氏に当時の日本における家族療法の姿を振り返っていただきながら、現在の多くの会員には、本学会の歴史について認識を深めると共にこれからの家族療法を展望する機会としたい。

大会企画シンポジウム3

9月17日(土)15:10~17:10

コロナ禍における家族支援

シンポジスト
田中究(兵庫県立ひょうごこころの医療センター)
阿部彩(東京都立大学人文社会学部)
長沼葉月(東京都立大学人文社会学部)
田中究(関内カウンセリングオフィス)
座長
安達映子(立正大学社会福祉学部)

 Covid-19の感染拡大によって、どの現場も、どの家族も、どの当事者も支援者も多大な影響を受けたことと思います。そして受けた影響の数、困難の数だけ、そこには様々な工夫があったのかもしれません。
 コロナ禍でさまざまな現場での支援対象となる家族がどのような影響を受け、どのような問題が生じることになったのかについて、それぞれの現場特有の視点で語っていただきたいと考えています。
 また、そのような困難な状況にどのような工夫で立ち向かったのか、効果のあった工夫はどのようなものだったのか、あるいはその反対はどうだったのかなどについて、様々な視点、立場からの議論を期待したいと考えます。
 シンポジストとしてお願いしているのは、地域精神医療の現場での実践を通した視点、貧困や社会的困難を抱えているとされる方への支援や福祉の現場を通した視点、開業カウンセリングでの支援を通した視点など多様な現場における経験からの学ぶ機会とします。
 コロナ禍での工夫について議論することで、様々な想定外での事態に際して家族療法の理論や実践がどのように役立つ可能性があるのかについて、家族療法内外の立場からの対話を通して次なる非常事態への心構えとしたいと考えます。